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2005年版キングコングはリメイクではありません。
これはオリジナルが進化した映画です。
私も見る前は単にビジュアルがCG使用で凄くなっただけだろう、と思ってました。
全然違います。ビジュアルもそうですが、（いや、想像以上にもの凄いビジュアルでした(^^;)）
役者がすばらしい。皆さん素晴らしい！
脚本も演出も素晴らしいです。
特にただ叫ぶだけの女優でなかったナオミ・ワッツ。
凄くチャーミングでもありました。 いや、もうアクション女優そこのけのアクションに(^^;)しかも泥まみれになって…それでも魅力的なんですよ。
そして、あんな漫画のような怪物と心を通わせるというのを
ほんとに自然に、
旨い役者のよくやる演技過剰ってのじゃなく…。
ナオミ・ワッツって、良い女優だなあと思いました。 まず、ビジュアルが凄いですよ！
初っぱなの船が座礁するシーンからもう
見てるほうまでふらふら目眩起こしそうなくらいです。
それからコングにさらわれるナオミ・ワッツ。
このコングと一緒の移動シーンのビジュアル、これがまた凄い！！
ブンブン振り回されるナオミ・ワッツの視点を見事に視覚化しています。(^^;)
もうCGと人物の合成はこの映画で完成されましたね。
それと首長竜とのおいかけっこ。 またコングとチラノザウルス達との格闘シーン。
これはもう劇場で見なけりゃ損しますよ。
もうこれでもかってくらいに堪能できます。(^^;)

それから巨大昆虫！！
これがまた良くできていた(^^;)

もちろんオリジナル（30年度のオブライエン作）はもう完璧です。
総てが名場面、名シーンあらゆる映画のお手本です。無数の亜流を産み出しましたから。
得体の知れない巨大怪獣の生け贄のために、両手両足をヒロインが縛られるって言う
もう教科書のようなシーンから
巨木にぶら下がった人間をまるでアリンコを落とすみたいにコングが振り落とすシーン 恐竜との格闘シーン、それから筏で湖をわたると突然首名我流が襲いかかるシーン（これは2005年版にはなかった）
あとコングを押しとどめている巨大な扉をコングがうち破るシーン。
ここはもう名場面中の名場面ですね。
悪として描かれていたはずの原住民達が
白人と一緒になって扉を守るシーンが子供心に非常に印象に残ってます。
（個人的にはここも2005年版ではやって欲しかった）
そしてもちろんニューヨークで暴れ回るコング、そしてエンパイアの上での
複葉機との格闘これも非常にスピリッツオブワンダーをくすぐるシーンですよね。

これだけの教科書のようなオブライエンの作品をほんとに見事に進化させましたピーター・ジャクソン。
それまでのストップモーションの人形から、
この映画でやっとコングは命を与えられました。